悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

2020年10月2日 県立病院にて、病理検査実施(リンパ節生検)

前回までにかかった費用

 2020年9月 医療費計:90,280円 その他:700円

前日、家での会話

 私 「明日、この首元のリンパ節の組織を取るんやって」

 妻 「ふーん」

 私 「痛そうやろ」

 妻 「全身麻酔と違うの?」

 私 「うーん、首やしなぁ、…全身麻酔やったら楽やなぁ」

 妻 「全身やって」

 私 「そうやな、…そやろ」

 

2020年10月2日 県立病院の耳鼻咽喉科にて

 10:00からの予約だったので、少し早めの9:30には待合にいるようにした。

 耳鼻咽喉科は相変わらずの込み具合だ。

 

 予定の時刻を少し過ぎたころ、呼び出しがあり、診察室へ。

 

 女医 「腫れはどうですか?」

 私 「鏡で見てわかるようになりました。特に前回、針で刺した方は膨れています」

 女医 「刺激しましたからねー、じゃあ、切りましょうか」

 私 「あの、全身麻酔ですか?それとも…」

 女医 「部分麻酔です」

 私 「えっ、全身じゃないんですか!?」

 女医 「違いますよ」

 私 「全身麻酔、っていうわけにはいかんですか?」

 女医 「全身麻酔は予約が混んでてねー」

 私 「あぁ…、わかりました、どれくらいかかるんですか?」

 女医 「1時間くらいでしょうかね」

 私 「はぁ」

 女医 「あんまり血が出ないよう、電気メスでやりますから」

 

 じたばたしても仕方ない。もうどうにでもなれ。

 女医は処置台の上で横たわった私の首元にエコーを当て、しこりの具合を見る。

 

 女医 「どっちにしようかなぁー」

 

 買ってもらうお菓子を迷う、うちの娘みたいな女医さん。

 結局、小さいほうのしこりに決めた模様、、ほっ。

 

 女医 「後で消すんでマジックで書きますねー」

 

 と、切る部分に描きかきマーキング。。

 絶対、楽しんでないと思うけど、、楽しんでます?

 

 足側に電極を張り付けてアースを取る。

 

 女医 「メスが神経の近くに触れたらぴくぴくします。傷つけないように
     しますんでー」

 

 切開する部分を丸くくりぬいたシートを首元に張り付けて開始。

 

 女医 「今から打つ麻酔が一番痛いと思います」

 

 と脅されて注射。脅されたほどは痛くなくて安心。

 ほどなくして、ジジジ…という音、電気メスだ。

 

 

 歳を取ると、足の皮は固くなる。

 特に指先の皮は、削るか切らないと爪の生育に支障が出る。

 そんな足先の固い皮に、ハサミを入れ、厚い層の一部を切り取り――

 灰皿の上にのせて、何となくライターで火をつけて炙ってみたのは昔の話。

 

 

 そんなにおい。

 つまりは皮膚が焼けるにおい。

 あー、切られてる、切られてる。

 

 たまにぴくっとし、痛い反応をしたら追加の麻酔を打つ。

 いやな汗が額を滴る。

 

 女医 「血流が良いですね…」

 

 落ち着いてつぶやいてますけど、それって、血がどくどく出てる、ってことっしょ!

 

 そして、――1時間くらいしたころ、女医が手を休めた。

 

 女医 「ふーっ。会長さん、…見えてきましたよ」

 

 『えーっ、まだそこ!』

 

 手術はまだまだ続く。

 

 途中、男性の医師が加勢。

 途端にスピードは上がったように思えたが、説明がなくなり扱いが悪くなる。

 

 女医 「取り切れないなぁ」

 医師 「ここで切ってしまえ」

 

 女医 「止まりませんね(血が)」

 医師 「そこ、焼いて」

 

 とか、小声で言っても全部聞こえてますよ。。

 

 結局、2時間かかって手術は終了。

 どっと疲れが出た。

 

 手術が終わって女医に尋ねる。

 

 私 「何針、縫ったんですか?」

 女医 「たくさん縫いましたよ。でも、全部内側なんで『何針』とかはないですね」

 

 傷口は 3cmくらい、とのこと。

 最近の医療は進んでるんだなぁ。

 

 今日の耳鼻咽喉科は血液内科からの依頼で組織採取の手術をしただけ。

 ということで、今度こそ、本当に耳鼻咽喉科は終了。

 

 次は血液内科だ。

 

 後半に続く。

 

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