悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

2020年9月28日 悪性リンパ腫に罹患、職場への伝え方

前回までにかかった費用

 血液内科:26,360円 消化器内科:20,810円 耳鼻咽喉科:8,570円
 薬:1,850円 駐車場代:700円
 医療費計:57,370円 その他:700円

県立病院での診察を終えて

 結局、午前中に検査結果を聞いて現場に行くつもりが、長引いてしまい、
 この日も現場に行くことはできなかった。

 しかし、夜は本社で2か月に一度、現場勤務の社員が集合する建築部会。
 会議だけは参加することにした。

 

 さて、3週間もの入院について、誰に、どのように、どこまで伝えていくべきか。。

 会社のカラーや上司の性格、自身の立場、現場の状況...他、人それぞれ環境は
 異なると思うし、正解なんてないと思うけど、参考までに「私はこうした」と言う
 のを書き残してみる。

 

社長クラスの役員に報告

 真っ先に連絡したのは、今回一連の休暇申請を見て心配し、電話をかけてくれた
 社長クラスの役員。県立病院から電話を入れた。

 

 役員 「ああ、会長さん(←今更だけど、私のHN)、結果どうでした?」

 私 「悪かったです。単刀直入に言うと『ガン』でした」

 役員 「…(絶句)」

 私 「入院して治療すれば、今すぐ死ぬ、とかそういうのではないので…」

 役員 「会長さん、とにかく体を一番に考えてください。会社のことはいいから」

 

 今日は会えないので詳しい話は後日、と言うことで電話を切った。

 そうよね、予備知識なしにいきなり聞いたら絶句するわな、逆の立場ならそう
 なるわ。だがしかし、時間がなかったのでごめんなさい。

 まずは、会社としてフォローしてくれそうなことを確認して安心。

 

現在の現場の上司(現場所長)に報告

 会議の前、現場所長が少し早く本社に戻ってくることを確認し時間を取ってもらう。

 所長は健康診断からの検査について、少し重そうなことを認識してくれているので
 まだ話がしやすい。

 

 本社に到着すると、所長ともう一人、会社のムードメーカーとなる別現場の所長も
 居たので急遽同席をお願いした。

 同じく、単刀直入に悪性リンパ腫であることを伝え、治療する方法があること、
 そのためには少し長い休みが必要で、現場の配置に影響が出てしまうことを詫びた。

 もちろん、二人とも自分の体を優先しろ、と気遣ってくれた。

 

 一番影響のある人たちに気遣ってもらって心底ほっとした。

 (ってか、人として気遣ってくれない人物が上司なら、会社辞めるか、生きるの諦めるかの二択やね)

 

建築本部長に報告

 最後に、現場部門のトップに報告。本当は現場所長と同席してもらうつもり
 だったけど、到着時刻の関係で続いての報告。以下同文。

 

 …予定していた人にはすべて伝えた。

 けど、この先どうやって皆に周知されるのだろうか、されないのだろうか。

 もし別の誰かが同じようになった時、私の耳にはどのように入ってくるんだろうか。

 今日まで同じ現場で仲間だった同僚には伝える?伝えない?

 

建築部会にて

 結論として、会議の最後に挙手。時間をもらって皆の前で説明した。

 

 健康診断で要精密検査となり、県立病院で検査の結果、ガンであると分かりました。
 「悪性リンパ腫」と言う血液細胞のがんです。幸い、薬の開発が進んでおり、
 しっかり治療すれば治すことができます。少し、入院して治療する必要があるので
 皆さんに迷惑をかけてしまいますが、必ず治して帰ってきますので、どうかご了承
 ください。お願いします。

 

 あらかじめ知っていた建築本部長が、きれいにまとめてくれて散会となった。

 

 会議が終わった後、皆が声をかけてくれた。

 みんな優しかった。

 普段、現場の職人たちを相手にしているときには見せない一面を見ることができた。

 皆に伝えてよかった、と心底思えた。

 

伝えなかった場合に想定したこと

 ・社員にどう伝えたらいいでしょうかね…と事情を知る上司たちを困らせる

 ・3週間も休むってどういうこと?と疑惑が発生する

 ・なんで俺には教えてくれなかったの?って皆から言われる

 ・入院したらしいぞ、末期がんらしい、などの憶測で殺される

 ・退院後、触れてはいけない話題となり、腫れものを触るような扱いを受ける

 

 私は、言ってよかったと思っている。私は、ね。ま、人それぞれの価値観。

 

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