悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

2020年9月29日 休暇の取得・高額療養費制度の利用・退院後の働き方について

前回までにかかった費用

 血液内科:26,360円 消化器内科:20,810円 耳鼻咽喉科:8,570円
 薬:1,850円 駐車場代:700円
 医療費計:57,370円 その他:700円

2020年9月29日 朝一番

 昨日、キーマンから順に、罹患した悪性リンパ腫のことと、今後の入院・治療に
 ついて伝え、最終的に現場で働く仲間全員にも話すことができた。

 あと、会社のメンバーで知らないのは、管理部門の人たちだ。

 手始めに、朝一番、休暇申請の承認メンバー宛に社内ポータルサイトのメールで
 時系列を追って詳細を伝えた。

 

 事前の手術や準備も含め、10/2から休みに入る。勤務は9/29・30・10/1の3日間。

 現場で残された時間は少ない。完了検査に向けて漏れがないか確認だ!

 

 と、仕事をしていたら本社から呼び出しが。

 休み方や制度の利用について話し合うため、急遽夕方、本社に戻ることとなった。

 

2020年9月29日 夕方、本社にて

 本社では、副社長と経理部長が時間を取ってくれていた。

 情緒的な挨拶の下りは割愛、話し合ったのは主に以下の3点。

 

 ・休みの取り方(=その期間の賃金)について

 ・医療費の減免申請等について

 ・退院後の働き方について

 

休みの取り方(=その期間の賃金)について

 休みについてはあらかじめ予定される期間について、有給休暇を申請して
 いたのですが、それだと傷病者に対して会社が有給休暇の消化を促したようで
 体裁が悪い、とのこと。

 そこで「傷病手当金申請」をしないか?という提案。

 

 「傷病手当金申請」について、簡単に説明すると以下の通り。

 従業員が業務外の病気やケガで4日以上休む場合、休んだ期間に応じて通常賃金の
 2/3 の金額を支給する制度のこと

 詳細はこちら→ 病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金申請) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 

 制度自体は知っていたのですが、収入が2/3になる、という部分が引っ掛かり。。。

 

 有給休暇の残日数は16日。

 次に有給休暇が追加されるのは来年の4月、14日分。

 その際、支給されて2年を超える休暇は繰り越さずに消滅する。

 

 ここで衝撃の事実が発覚。当社の有給休暇は本年度分の休暇を優先して消化する
 と言う(暗黙の)ルールがある、とのこと。

 これ、意味わかります?

 最初、「は?」ってなったんですが図解してみるとこういうこと。

 

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 同じ日数、休暇を取得しても、消化の仕方で残日数が変わる。。

 こんな仕組み初めて知った。

 ネットで調べてみると、確かにそういう制度の会社もあるそうだ。

 これまで、有給休暇を最後まで消化しきることなんてなかったから気づかなかった。

 計画的に使わねば。将来、管理部門で働くことになったら、この制度は絶対変えてやる!

 皆さんもお気を付けを。

 

 それはさておき、現金な提案をしてみる。

 「私としては、収入を減らしたくない。会社としては制度を使ってもらった方が
  人件費が安く上がる。そこで、手当を申請して2/3の支給を受け、残り1/3は
  見舞金等の名目で、賞与などに充当してもらえませんか。厚かましいんですが」

 経理部長は、意は汲んでくれ、「検討してみるわ」と言ってくれた。

 後日、オブラートに包んだ表現で却下されたことは言うまでもない。

 

 結局、いつまで休むか見えないし、退院後の通院で10日以上の有給休暇使用が
 確定しているのでので、傷病手当金申請をすることにしましたとさ。

 

医療費の減免申請等について

 高額医療費支給制度(高額療養費制度)については知っていますか?

 健康保険に加入している人は、治療に際し、1月毎にある一定限度額以上の医療費は
 減免してもらえる、と言う制度です。

 詳細はこちら→ 病気やケガで会社を休んだとき(高額療養費制度) | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会

 月の給与額にもよりますが、おおよそ、8万円を超える部分は減免されます。

 

 実際に支払った結果、限度額を超えた場合は、事後に「高額療養費支給申請書」を
 提出して払い戻しを受けます。
 → この場合、申請してから支給されるまで、3か月程度、待つ必要があります

 あらかじめ限度額を超えることが想定される場合、「限度額適用認定証」の交付を
 受けておけば限度額以上の支払いは回避できるようです。

 

 制度の細かい話は専門のページに譲るとして、正直、最初から高額になることなんて
 想像できん!

 このままいくと、9月分は限度額を少し超えそうなので、事後申請をするつもり。

 10月は入院。ネットサーフィンして調べてみると、3割負担でも30万円は超えそう
 なので、10月以降は「限度額適用認定証」の交付を受けることにした。

 

 「限度額適用認定証」については、後日、総務に相談したら手続きを代行してくれ、
 1週間から10日ほどで自宅に届きました。これを、月締めor退院の支払いまでに
 窓口に出せばOK!

 

 月締め(1日~末日)なので、医療費が月またぎにならないように計算しないと
 うまく減免措置が受けられないかもしれません。ご注意を。

 

退院後の働き方について

 ベテランの現場監督になれば、現場での力仕事などせずとも、指示をするだけで
 人が動き、自身は現場事務所で指揮を執る、と言うような働き方ができるかも
 しれない。

 しかし、転職3年目のわが身は知識と経験が足りない分、現場で体を動かして
 補ってきた。

 穴は掘るし、コンクリートをかぶるわ、土砂降りの中土嚢を積んだり、鉄骨の上に
 命綱を張り写真を撮る、なんてことも。

 一日の歩数は15,000歩~20,000歩。

 3年で、現場の仕事概要は理解したものの、デスクワークには程遠い。

 医師からは「可能なら内勤に替えてもらってください」と言われていた。

 

 幸い、私の前職のキャリアが総務系であったこともあり、会社でも必ず働く場所を
 用意しておくから、まずは体のことを一番に考えてください、と。

 ありがたいお言葉。。

 

最後に

 帰る間際、副社長から声がかかった。

 

 今回の件で、健康診断を疎かにしてはいけないことを社員は十分認識したと思う。

 現に、要精密検査を無視してきた社員たちが病院に行っておこう、と話し始めた。

 病気に打ち勝ち復帰する、と言うモデルを作ることで、他の社員も安心して働ける
 職場だ、と言う意識が芽生える。

 会社が変わるきっかけになるのでぜひ、治して帰ってきてください。

 

 と。

 

 もちろん治しますよ。まだ死んでなんかいられませんから!

 

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