悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

2020年10月8~9日 続いて「トレアキシン」の投与

どうして「トレアキシン(ベンダムスチン)」?

 分子標的薬は、より効果が見込める、という理由で新薬の「ガザイバ」を選択した。

 では、化学療法でトレアキシンを選択したのはなぜ?

 そこを書き忘れていたので、ここで説明。

 

 10月2日、主治医のサプリ先生の説明の中で、悪性リンパ腫の中でも代表的な
 化学療法にCHOP療法、というものがあること、濾胞性リンパ腫(B細胞由来)の
 治療では、これにR(リツキシマブ)を加えた R-CHOP療法が一般的である、
 との話があった。

 CHOP療法の説明はこちら。

 この、複数の薬剤を組み合わせた「CHOP療法」、名前の通り切れ味は抜群だが、
 一度使うと、腫瘍が変異(組織学的形質転換)した場合、使えなくなるそうな。

 将来、何が起こるかわからないので、伝家の宝刀は置いておくこととし、今回は
 トレアキシン(ベンダムスチン)を使うことを勧められた、ということです。

 

 ちなみにこの「トレアキシン」は、ドイツで開発された、毒ガスのマスタードガス
 の分子構造をちょいといじくった物質を原料に使っているらしい、、やはり劇薬。

 

 「トレアキシン」¥29,662 

2020年10月8日 トレアキシン、1回目

 トレアキシンは、投与まえにカプセルの内服薬と、注射薬を点滴のラインに流し
 込んでから始める。ともに吐き気止め。

 内服薬は「イメンドカプセル」¥2,580.8

 注射薬は「アロキシ」¥14,937

 

 

 トレアキシンは約1時間の点滴。

 いざ、勝負!

 

 

 と、身構えて臨んだが、、なんともない。

 吐き気止めが効いているからか、特に実感のないまま終了。

 明日も同じ薬、楽勝じゃん!

 

 

 と、この時は思った。

 

おまけ

 病室を移った家田さんを2日ぶりに発見。

 隣の病室、入り口近くのベッドのカーテンを開け、ちょこんと腰かけていた。

 

 私 「あれ、家田さん!」

 家田 「おお、会長さん(←一応、私のHN)」

 

 久々に見た家田さんは少し縮んだように見えた。

 見ると、腰から管が出ている。その先には尿バッグ。

 どうやら、歩くのもままならない様子。

 

 家田 「個室を勧められたんや、個室やったら家族にも会えるからって。
     もう体がもたんかもしれんなぁ」

 私 「そんな、弱気にならんでください」

 家田 「会長さん、若いからしっかり治すんやで」

 私 「はい、一緒にがんばりましょう」

 家田 「おう、がんばろうな」

 

 多分、あそこで待っててくれたんやと思う。

 トイレに行くときは必ず目に入る場所やから。

 

 看護師さんに聞いても、やっぱり個人情報やからか、詳しいことは教えてくれない。

 お風呂に行くとき、横になっているのを見かけて挨拶をしたっきり。

 風呂を上がって帰ってきたら、家田さん、もう隣の病室にはいなかった。

 

 翌日、私の向かいに新しいおじさんが入ってきた。

 

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