小学2年生の思い出
今日は息子の参観日。彼はただいま小学2年生。
私の小学2年生の時、と言えば、兵庫県の地方から都会に引っ越した年。
今でも強烈に覚えている思い出は、初めての全校集会、体育館でクラスで整列して
気を付け、の姿勢から「休め」に切り替えた瞬間のこと。
「休め」の合図とともに、左足を少し広げ、両腕を背後に組む、と言うのが1年生の
時に教えてもらった「休め」。「休め」の瞬間、全員が一斉に「ザッ」と言う音と
ともに体勢を変え、緊張の一時解除が許される、と言うものだったが・・・。
都会の「休め」はただ「だらっ」とするだけだった。隣の人とおしゃべりを始める
者までいる!
私 「えっ!? どういうこと?」
周囲 「そんな、ビシッとせんでええでー」
それまで、北朝鮮のように 厳しく「気を付け」「休め」を教育されていた自身に
とってはカルチャーショックな出来事だった。
授業参観前日
それはさておき、前日、息子と話をする。
「間違えてもいいから、自分の思ったことを発表するんやで」
間違えてもお父さんは怒らん。けれど、思っていることを恥ずかしがって言わない
のはお父さん、悲しい。そうしたら「うん、わかった」と。本当にわかったのか?
妻から、どうやら学級崩壊のような状態になっている、と事前情報が。
いつも人の話を聞かない息子が「みんなしゃべったり立ち歩いたりして授業が
進まない」と嘆いているらしい。確かめてきてくれ、と。
授業参観のコロナ対策
参観できるのは1家庭1名限定。と言うことで、普段は平日観に行けない私が代表して
参観してきた。
教室は密を避けるため、出席番号の奇数と偶数で参観できる時間帯を変え、入口には
消毒用のアルコールの設置、教室の窓は解放されていた。
授業開始
私は 8:45 からの1時間目、国語の授業を参観することとなった。
挨拶のタイミングで到着したのだが、挨拶が始まるまでにしばらく時間がかかる。
おしゃべりしたり、立ち歩いたり、立たなかったり。
そして、自主性に任せているのか、積極的に注意するでもなく眺める教師。
あ、ちなみに教師は1年目の若い男性。
何とかあいさつを終え、概ね8割の子供が教科書を開いて授業が開始されるまで
4~5分を要した。
授業が始まってみてみると、子供たちは本当に自由だ。
最後列で明日の宿題の漢字ドリルをする子。
その横でその状況をいちいち先生に報告する子。
隣の子を巻き込んでおしゃべりする子。
立ち歩いて2つ前の席の子の上着で遊びだす子。
机を窓側に向けて授業を受ける子。
教卓の下で寝る子。
それを基本、注意せず授業を進める教師。
校長・教頭が時折教室の中に入ってきて、教科書のページを間違えている子の
ページを開き直してあげたり、座らせたり、机の中からノートを引っ張り出して
あげたり、おしゃべりしないように前を向かせたり。。
あれ?校長・教頭って、こんなに授業に干渉してたっけ?
「ノート書けた人は立ってください」と教師が声をかけると、何人かがちらほらと
立ち始める。立ち上がる最後列の子のノートを見てみると、途中で書くのを
あきらめたり、そもそも書いていないのに立ち上がったり。
ある子は教師がチェックに回ると「ノート忘れました」と。裏に書きなさい、と
教師が渡したプリント。その裏側にある算数の掛け算の方が気になり、隣の子を
巻き込んで掛け算の練習を始める始末。。
国語の授業内容(小学2年生)
さて、肝心の国語の授業は「話し合いの仕方」について。
・進んで発言する
・発言内容の理由を述べる
・話している人の方を見て聞く
・最後まで人の話を聞いてから話す
ふむふむ、もっともな内容だ。
そして、題材として、児童が教師の相談に乗る、と言う体で話し合いを開始。
相談は「丸いトマトが食べられません、どうすれば美味しく食べられますか?」
と言う内容。どうやら教師のリアルな相談らしい。
みんな手を挙げて意見を言ったり質問したりする中、我が息子は聞いているのか
いないのか・・・。
「トマトのどの部分が苦手ですか?」→種の部分
「大きいトマトとプチトマト、どっちが苦手ですか?」→プチトマト
「苦手な部分を取り除いて食べればいいと思う」
「好きな野菜と一緒に食べればいいと思う」
「トマトジュースにすればいいと思う」
「文句言わずに食べればいいと思う」←私的にはこの意見に賛成
そんな中、息子が手を挙げた!
「どうして種の部分が苦手なんですか?」→ドロッとして生々しいところ
声は小さかったけど、よくやった!
一度発表して慣れたのか、そこからは何度も手を挙げ始めた。
その後、当てられることはなかったけど、その姿勢を観れただけで父は満足じゃ...。
参観終わって
しかし、本当に教師は叱らなかった。モンスターぺアレント対策なのか?
発表した内容がふざけてて意味不明な時は諭さずスルー(無視)で授業が進む。
自分が小学生の時はこうじゃなかったよな。と言うか、自分が教師なら100回以上
怒鳴ってるだろう。
体罰を容認するわけじゃないけど、自分の子供が悪さしたら、お尻の一つでも叩いて
躾けてほしいと思うんだけど、全員一律に接しないといけないのだろうから、無理
なんだろうな。
昔のように、教師が強く出ても問題にならなかった時代ならともかく、今の、叱らず
個々の個性を尊重するような教育方針で行くなら、教師を今の倍以上に増やさないと
目が届かんのじゃないだろうか。
こういう問題は、学校でどうにかできる問題じゃないよな。国で話し合って方針
決めないとどうにもならんよね。。
頼むぜ、政治家さん。
おまけ
帰ってきた息子のノートを見てみた。話し合いの仕方の板書ができているかどうか
チェックしてみた。
うれしかったのは、ただ書き写すのではなく、自分の理解した内容で要約して書けて
いたこと。ちゃんと考えて授業を受けていたことに一安心。
がんばれ、息子よ。
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