悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

2020年10月5日 今日から入院

前回までにかかった費用

 2020年 9月 医療費計:90,280円 その他:700円
 2020年10月 医療費計:24,230円 その他:100円

 

2020年10月5日 午前 血液内科外来へ

 今日から入院。

 前日(と当日)に準備した荷物を車に乗せ、妻の運転で病院に向かう。

 

 10:00から入院説明、と聞いていたので15分前くらいに受付を済ませると、
 プリントアウトされた受診スケジュールには、何やら検査が並ぶ。

 ?

 何だろうと思いつつ血液内科の受付に行くと、先に検査を受けてこい、と。

 採血やら心電図やら心エコーやら、いろいろ検査して再び血液内科へ。

 

 ――診察室、今日は妻も一緒

 

 これからお世話になる主治医の先生。目元が優しい穏やかな先生。

 これからはお名前にちなんで、仮に「サプリ先生」と呼ぶことにする。

 

 サプリ先生は妻にもわかりやすく、これから行われる治療について説明してくれた。

 要約するとこんな感じ。

 

 ・病名は「悪性リンパ腫」、その中でも「濾胞性リンパ腫」と呼ばれるもの

 ・目に見える症状は頚部のリンパ節肥大だが、PET/CT検査の結果、全身に腫瘍が
  みられる状態

 ・腎臓を圧迫する腫瘍があるのですぐに治療を開始することとした

 ・治療は化学療法、複数の薬を併用して進めていく

 ・具体的には化学療法(ベンダムスチン)に分子標的薬(ガザイバ)を組み合わせた
  GB療法を4周セットで6コース予定

 ・1コース目の3週間は入院、以降、4週ごとに外来2日間の点滴

 

 CD20というタンパク質が陽性である濾胞性リンパ腫の治療は、これまでRB療法
 (リツキシマブ&ベンダムスチン)が主流だったが、一昨年(2018)より発売された
 「ガザイバ」は標準治療を上回る成績を残しており、新たな治療法として選択され
 はじめているらしい。

 サプリ先生からもらったガザイバの資料はこのページを印刷したもの。

 ※ ガザイバを使っているか、これから使う予定の人は同意して先に進むことで情報が得られます。

 一部、検査の結果が出ていないので、詳細は入院してから聞くことに。

 

 私 「3週間後、10/26退院してから、出社できるのはいつですか?」

 サプ 「2コース目のガザイバで副作用がなければ、11/9(月)くらいですね」

 私 「…結構先ですね」←素直な感想

 

 サプリ先生の「頑張りましょう」に「よろしくお願いします」と深く頭を下げた。

 

 最後に、車から荷物を降ろし、入院支援室で説明を受けて、、
 妻といつものタッチで別れた。

 いざ、目指すは6階西病棟、、行ってきます!

 

2020年10月5日 お昼前 6階西病棟へ

 「まさか40代の自分がガンに罹るなんて思っていませんでした」

 と言うようなテレビのCMで聞いたようなセリフを自分が言う立場になろうとは。

 そんなことを思う自分がベッドに腰かけている。

 これから3週間の入院生活。

 

 同室には先客が2人。

 一人は69歳のおしゃべり好きなおじさん、もう一人は90歳のおじいさん。

 

 さて、環境整備だ!

 

 ブログを書こう、と決めてきたのでパソコンが使える環境を整える。

 その中で、役に立ったのは「延長コード」と「養生テープ」。

 延長コードは2本、コンセントが1つしかない可能性を考えて、分岐用のタップと
 合わせて用意した。

 コンセントは枕元に2か所、ということで、ベッドの左右に分けて延長配置。

 それを固定するのに、養生テープが大層役に立ったので記しておく。

 

 一通り整備が終わったら、向かいのおしゃべり好きなおじさんが話しかけてきた。

 名前は家田さん(仮名)とする。

 4月に悪性リンパ腫を発症してから一度退院したが、自宅療養する中で倒れて
 しまって再入院、とのことだ。

 療養計画を見せてもらったら種類の違うリンパ腫のようで、明日から本格投与が
 始まるらしい。

 しかし、よくしゃべるしゃべる。

 

 話を聞くうちに昼食の時間、昼食が来なかったらまだまだ話が続きそうだった。

 ほっと一息ついて食事、、、初日は何食べたか記録するの忘れた!

 病院食は美味しくない、というが、本当かどうか、この先、検証してみよう。

 

 食事が終わったら、看護師さんが「入院診療計画書」や「看護計画票」を持って
 来てくれ、一通り説明を受ける。

 外来の時から感じていたけど、県立病院は説明が手厚く、同意書をしっかり取る。

 モンスターペイシャントに対するリスクヘッジ、ってやつやね。

 

 そして、点滴の針を刺す。ルートを取る、というみたい。

 私の血管、なかなか刺しにくいようで、1人目は2回失敗して交代。

 2人目は2回目に成功。

 

 血管に針がきちんと通っていないと大変。

 抗がん剤が血管外に漏れたら、皮膚が炎症を起こしたり、ただれるようだ。

 うまく通ったルートは1週間は活躍してもらうことになる。

 少し安心、1週間はプスプス刺されなくて済む。。

 

 今日から2日間の点滴は体内の不純物を輩出し細胞を潤す電解質だそうだ。

 点滴の袋には「ソルデム3A輸液」と書いてある。

 ふーむ。なんでも分かっちゃう、便利で不便な時代だなぁ。

 

 とりあえず、初日はこんな感じで就寝。

 

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