告知された時のことを振り返る
薄々感じながらの告知だったので、告知自体のショックはそれほど大きくなかった。
けれど現実問題、あとどれくらい生きられるの?というのは自分だけでなく、家族の
生活も大きく変えることになるのだから気にしないわけにはいかない。
当初、いろんなサイトで情報を調べてみた。
けど、、
結論
「なるようにしかならん」、当たり前ですけど。
いろんな情報がありすぎて、私に該当するものもあれば、微妙に違うものもある。
情報が古かったり、全般的過ぎて一括りにして良いのか分からなかったり。
だから、気にしても仕方がない、最後はそこに行きつく。
とは言うものの、気になる...、それが人の子。
そんな中、「サバイバー生存率」というキーワードを見つけた。
なんだそれ?
生存率とサバイバー生存率
まずはいつもお世話になっている、国立がん研究センターの情報。
この中の「7.生存率」の【治療成績について】の表を何の予備知識もなく見ると、
私は「非ホジキンリンパ腫」の「病期(Stage)Ⅳ」だから、5年生存率は54.6%。
5年後に生きている確率は約半分、、という話になる。
でも、詳しく見てみると、そもそも、5年生存率が判明する、ということは5年以上
前の診断を元に統計を取ったもの。そして、このデータは2001年~2005年に診断を
受けた患者のもの。
20年近く前のデータ。。
ちゃんと、「診断や治療の進歩により、現在は下記の数字より治療成績は向上して
いると考えられます」とも書いてある。
生存率が発表される頃には、そのデータは既に古く、薬剤は日々進歩している。
今の私が20年近く前の治療を受けたとするなら、その生存率なのだろう。
昔はそうだったのね、という情報。
では問題。
Q. 仮に「5年生存率は50%です」と言われた私が、今から5年以内に50%の確率で
死亡するとするとして、1年後も生きていた私の、そこから先の5年生存率は?
1. 50%より上がる → 治療したら快方に向かうだろうから、生存率は上がるんじゃないの?
2. 50%のまま → 一度判定された生存率は変わらないんじゃないの?
3. 50%より下がる → 時の経過とともに病気は進行するから、生存率は下がるんじゃね?
その答えが「がんサバイバー生存率」。
サバイバー生存率(さばいばーせいぞんりつ)
診断から一定年数後生存している者(サバイバー)の、その後の生存率。英語では
「conditional survival rate」(条件付き生存率)と表現される。
例えば1年サバイバーの5年生存率は、診断から1年後に生存している者に限って
算出した、その後の5年生存率(診断からは合計6年後)。
さ行(サバイバー生存率):[国立がん研究センター がん登録・統計]
答えからいうと、「1」生存率は上がる。
ソースはこちら。
悪性リンパ腫全体のうち、90%を占めるのが「非ホジキンリンパ腫」。
非ホジキン~のうち、30~40%を占めるのが「びまん性大細胞B細胞リンパ腫」。
この「びまん性~リンパ腫」は治癒可能であり、再発するなら2年以内らしい。
だから、3年生きられれば、以降の生存率が向上するように見える。
このデータは「悪性リンパ腫」という一括りの統計なので、私にピッタリ合致する
「非ホジキンリンパ腫の中の濾胞性リンパ腫」の人たちだけのデータではないことは
頭に入れておこう。
ちなみに、年齢別はこちら。
年齢が若いほど(ここでは65歳未満)、抗がん剤への耐性が強いため、治療成績が
良いのではないか、という研究結果であった。
他のがんも含めて、サバイバー生存率は総じて、年数が経過するほど生存率が
向上する傾向にあるので、私たち患者は生きれば生きるほど、希望が見えてくる、
そう思っていてもよいと思う。
そう思ってもらいたくて、大阪国際がんセンターさんが作った資料がこちら。
いろいろ調べてみたんだけど、私の結論はやっぱり「なるようにしかならん」。
なので、調べるの終わり。
おまけ
私が住んでいるのは大分県。
関西や関東に住んでいたこともあるけど、一番違うのは交通事情。
大阪:通勤もレジャーもすべて電車で十分、車なんて持つ必要ない
埼玉:通勤は電車でいいけど、郊外に住むと一家に一台は車が必要
大分:電車通勤なんてありえない、一人一台車が必要
一番驚いたのは交通事故を見かける確率が格段に高くなったこと。
雪道でスリップしてひっくり返っている車も見たし、急カーブを曲がり切れずに
街中で横転した車、渋滞に突っ込んで脇に寄って事情聴取を受ける人たち。。
統計を見たら、令和元年の交通事故での負傷者数は全国で46万人。
日本の人口は約1.26億人として、10万人当たり360人以上が負傷していることに。
悪性リンパ腫は10万人当たり10人程度。
交通事故の方がよっぽっど身近。