悪性リンパ腫の、身もフタもない話

悪性リンパ腫です。→それ、いくら払ったらいいんですか?

1年ぶりの…。

1年ぶりの健康診断

 思えば、悪性リンパ腫の兆候に気が付いたのは、1年前の健康診断の2週前、
 ちょうど今頃だったなぁ。

 

 今年の健康診断は日を忘れないように、と、母の誕生日である8/20に
 設定していた。

 

 去年の健康診断の様子はこちら。

 1年前、健康診断で紹介状を所望したら予想外の要精密検査の診断が下り、
 診察・検査を受けたらあっという間に入院が決定。3週間入院して4週間休み、
 リハビリ復帰して年を越し、4月に1クールの治療を終えて維持療法に突入。

 その間に職種が変わって、また新しいことを覚え始め必死に食らいつく。。

 あっという間の1年間。

 

 健康診断、という節目が感慨深く感じますわ。

 

 (大分の)検査系の病院にはきれいなお姉さま方が多い(実体験)ので
 健康診断もまた、楽しみでもあるんですけどね。

 

 

 ※ 先に書いときますけど、今回の話は最後まで読んでも、悪性リンパ腫の治療の参考になることは
   一切、ありません。

 

 

いざ、健診!

 7時40分、少し早めに到着して待合室の整理券を取った。

 番号は3番。

 さっさと終わったら会社に着くのは9時半前かな。

 

 8時~8時30分に受付を済ませるよう紙に書いてあったので、待合室のテレビに
 視線を送っていた。

 外が生ぬるかったせいか、待合はエアコンが効いていて快適だったんだけど、
 少し肌寒かったかな。

 この温度がのちのHappy を招くとは・・・。

 

 8時、テレビの画面が「おかえりモネ」に変わる。

 8時始業の会社なので、普段、絶対見ることのない番組、不思議な気分。

 少し眺めていてふと気づく。

 あれ?受付開始しないの?

 

 とりあえずテレビを見ていると、8時15分ごろ、看護師長さん?の宣言。

 「お待たせいたしました。ただいまより受付を開始します」

 8時から、って何だったんだろう?

 

 受付を済ませると検査着に着替え、更衣室を出たところで検尿カップ
 受け取った。

 少し寒かったので膀胱が縮んだか、尿意はもよおしていた。

 しかしながら、前日の食事は9時まで、当日は検査の2時間前まではコップ一杯の
 水のみOK、という指示を忠実に守ったせいか、出は芳しくなかった。

 何とか50CC排出し、問診表チェックに向かう。

 

 担当の看護師さんに呼ばれてブースに入ると、目元のかわいらしいお姉さん。

 あまり芸能人を知らないけど、目元はにゃんこスターのアンゴラ村長のような
 感じでした。

 かわいらしかったです、これが誉め言葉かどうかは分からんけど。

 

 さて、問診表とカルテを見比べていろいろ質問されるのだけど、私のカルテには
 悪性リンパ腫(ステージⅣ)とか書かれてある。

 読み上げの声に一瞬の戸惑いが読み取れる。

 

 村長 「今も治療は継続中ですか」

 会長 「はい、寛解と診断されましたが、続けて維持療法を受けています」

 村長 「それはよかったですー」

 会長 (うれしいですー)

 

 幸せな気分で身体検査に向かった。

 

 身体測定は「身長・体重・腹囲」→「視力検査」→「血圧検査」→「採血」と進む。

 この間、一人の担当看護師が付く。

 付いてくれたのは10歳くらい年上であろう、普通のお姉さん。

 

 普通です。

 

 

 いいんですよ、普通で。

 

 

 さて、気を取り直して、私、昔は身長181.5cm でした。

 ここ最近、先月までは実測値から、180.5cm と言っていました。

 先日、維持療法での身長測定でショックなことがありました。

 身長を測定すると、179.5cm と表示されてしまいました。

 機械の故障でしょうか?

 しかし、大台を切ると悲しいものがあります。

 ・・・まだ縮んでなるものか!

 

 ビシッと気を付けして臨んだ結果、何とか180.5cm にカムバック。

 がしかし、体重が…。

 

 普通の看護師「あー、前回より2kg 以上増えてますね」

 会長 「最近、運動できてなかったもので」

 

 カルテを見た看護師さん、大病を患ったから仕方ないよね、という反応。

 

 『あなたが思ったほど大病ではなかったのですが』

 

 と言いたい気持ちが少しだけ起きたけど、、まぁいっか。

 

 

 次は視力検査の席に着いて矯正視力を測る、なんだか左目が見にくい・・・。

 

 前回は「右:1.5/左:1.5」、今回は「右:1.5/左:1.0」

 

 会長 「あー、悪くなってんなぁー」

 看護師「もう一回、やります?」

 会長 「え、(そんなんあり!?)いや、まあいいです」

 看護師「では隣の机に移ってください」

 

 そう言われて隣の席に移ると、向かいにきれいなお姉さんが座っていた。

 目元は柴咲コウさんのようなくっきりとした二重。

 ラッキー!

 次は何の検査?と思っていると。

 

 看護師「こっちですよ」

 

 あ、「隣の席」と「隣の机」を間違えていたことに気づく。

 私の担当はコウさんではなかった。

 『あー残念、順番が1つ違ったらよかったのになぁ』

 とは言わない。けど、確実に思った。

 

 普通の看護師さんと血圧を測る。

 ジジジー、結果の紙が出る。

 看護師「106 の 67 ですね」

 会長 「!! えっ、えらい低いですね」

 看護師「もう一回、やります?」

 会長 「・・・そうですね、お願いします」

 

 寒かったからか気落ちしたからか知らないけど、いつもの値とかけ離れて
 いたので再検査。

 それでも「116 の 76」いつもより低め。

 大丈夫か?

 

 最後に採血。

 

 看護師「いつもどっちの腕で採りますか」

 会長 「両方です。どっちでもいいんで、では、右で」

 

 腕を縛って、血管を探すもなかなか見つからないようだ。

 

 看護師「左も見せてください」

 

 反対の腕を差し出してしばらく様子を見て、

 

 看護師「やっぱり右でお願いします」

 

 何度も何度も慎重に確認しながら血管を探す様子を見て、

 『あ、これは多分失敗するやろな』

 と、覚悟を決めた。

 

 会長 「手首とか手の甲とか刺しやすいところに刺していいですよ」

 看護師「いや、やっぱりここにします」

 

 と、最初に探っていたところに決めて、いざ勝負!

 

 グッ、グググー・・・。

 針が皮膚の下を進む。

 そう、皮膚の下を、それは血管ではない!

 

 痛くはないのだけど、見ていて気持ち悪い。

 ググググ・・・ あ、これは無理や。

 

 会長 「あの、反対でやり直してもいいですよ」

 看護師「・・・すみません」

 

 抜いてみても血は出なかった。

 多分、寒かったから血管が縮んでいたんだと思う。

 あなたに罪はない。

 

 どうぞ、と反対の腕を差し出すと。

 看護師「一度失敗したからね(と、自分を納得させ)、・・・コウさん、代わりに
     採血お願いできるかな」

 

 血管よ、ありがとう! 志あらば道開く!・・・違うか。

 

 コウ 「どちらにしましょうか」

 会長 「今、こっちに刺したので左でお願いします」

 

 ちょっとHappy 気分で腕を差し出すも・・・

 

 コウ 「・・・、反対も見せてください」

 

 あれ、様子がおかしい。

 

 コウ 「わかりにくいですね・・・。いつもどうしてますか?温めたりとか?」

 会長 「(そうそう!)温めてます、いつも」

 コウ 「じゃあ、温めましょう。ベッドに横になってもらえますか」

 

 そうだよ、そういえば、血液内科ではいつも血管を温めてからやってたよ!

 

 コウ 「念のため、両方とも温めましょうか」

 会長 「はい♡」

 

 ってな感じで温めること5分くらい。

 

 コウ 「そのまま、寝たままでいいですよ」

 と、再採血の準備が始まった。

 コウさんが近く感じる。

 涼しげな目元がカッコいい。

 手際よく準備が進む。

 促され、ベッドの上で腕を持ち上げていると応援看護師がやってきた。

 

 アンゴラ村長だ!

 

 村長 「私がもっとくけん、力抜いていいよ」

 大分弁は、なんだかいいなぁ。

 村長に手を支えられ、握られて、ちょっとラッキー。

 

 コウ 「では、行きますね・・・」

 

 体がこわばろうとするのを我慢する。

 我慢しないと、手を握られた村長に緊張が筒抜けになる。

 

 コウ 「・・・入りました」

 

 ほっとした。

 刺される、とか、痛い、とかはどうでもよく、ただ、コウさんが失敗したら
 申し訳ないなぁ、とそれが気がかりで。。

 すると、

 

 村長 「大丈夫、もう危機は脱したけんね!」

 

 あ、気持ちが筒抜けてしまった。

 

 村長が元気づけてくれる。

 やはり、大分弁は良い!

 今日の健康診断はもう、これで十分。

 

 採血を終えて、「ありがとうございました」と礼を言って、帰ろうかと思ったわ。

 

 

 あとは、心電図→聴力検査→バリウム→問診、で終了。

 

 問診は去年の傀儡先生ではなく、しっかりした先生だった。

 

 先生 「で、ピロリ菌はなくなったの?」

 会長 「それが、最終的にはうやむやで・・・」

 先生 「では、それだけ確認してください。呼気で検査できるので」

 

 無事、健診施設をあとにし、会社へと向かった。

 

 

 いや、Happy だったと、それが書きたかっただけ。

 

 

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